本を読んだり忘れたりすること

昨日知ったことを忘れないように書くブログ

ちわ、コンクリート(生)の宅配です

二一世紀の初め、メキシコ・コアウイラ州の貧しい家庭に、「ピソ・フィルメ」と呼ばれる社会保障プログラムから、異例の支給品が届いた。…

一五〇ドル相当の生コンクリートだ。作業員がコンクリートミキサー車で貧困地域を回り、困窮している世帯の家の外で止まる。どろどろした液体を、ドアをとおしてリビングに直接流し入れる。そして住人に、どうやったら生コンを広げ、表面を平らにならすか教え、どのくらい乾燥させればいいか伝える。それが終わると、また次の家へと向かっていく。

ピソ・フィルメとは「固い床」という意味だ。生コンの効果で子どもの教育状況が劇的に改善したことが。経済学者の調査で明らかになっている。

50いまの経済をつくったモノ 単行本 – 2018/9/1 ティム ハーフォード (著), 遠藤 真美 (翻訳)