エネルギー効率が非常に高い環境調和型の研究棟は、最寄りの公共交通機関から二九〇キロ離れたロッキー山脈の高地にある。究極のエコシステムのように見えるかもしれないが、スタッフは車で通勤しなければならないし、施設はそれぞれ一キロ以上離れているので、研究棟を行き来するときでさえ、車を使わなければいけない。
とても環境にやさしいテクノロジーは、そこらじゅうにあるビルに組み込まれている。そう、ごくふつうのエレベーターだ。毎年何十億もの人を運ぶグリーン輸送システムなのに、ありふれた風景に埋没して見落とされている。
※クリーン輸送システム?